骨の健康維持にイソフラボンは欠かせないのはどうして?
大豆と大豆製品に多く含まれているフラボノイドの一種「イソフラボン」は、女性ホルモンのエストロゲンと似たはたらきをすることで世界中から注目を集めています。
女性ホルモンとしての役割はもちろん、骨粗しょう症や更年期障害、乳がんなどといった女性特有の疾患に効果的なはたらきをし、かつ男性ホルモンについても正常にはたらくようサポートするという長所を持っています。
イソフラボンの利点の一つに骨の健康維持があげられます。
普段から牛乳などでカルシウムを摂取すれば問題ないのでは?と思う方もいるかもしれませんが、体内に女性ホルモンの分泌が少ない場合は骨の中にあるカルシウムが溶け出してしまい、有効利用ができません。
そこで、イソフラボンを摂ることで骨から溶けだすカルシウムを骨の中に保っておき、密度を強固に保ちます。
毎日の生活の中で食品やサプリメントからカルシウムを摂る時は、イソフラボンも一緒に摂取するのが望ましいと言えます。
こちらのイソフラボンとカルシウムの相乗効果のサイト内でも詳しく解説されています。
イソフラボンが含まれる食材を摂取できない場合はサプリメントで補っても良いですし、豆乳など手軽に飲用できるドリンクを使う方法も有効です。
実際に、閉経後の女性に骨粗しょう症が非常に多いというデータがあります。
これは、閉経することによって女性ホルモンのエストロゲンが段々と体内から不足していき、骨密度が低くなってしまうことで発症するものです。
したがって、閉経後は閉経前よりもさらにイソフラボンを摂取する必要があります。
骨といえばカルシウムが重要な栄養素であることは子供から大人まで周知の事実です。
しかし人体の仕組みはもっと複雑で、イソフラボンというバックアップのための栄養素がなければ正常にカルシウムが機能しなくなってしまいます。
お子さんに「強い骨を作るために牛乳を飲みなさい」と言う親御さんは多いですが、「イソフラボンも一緒に摂ればもっと強い骨が作れるよ」というところまで教えてあげても良さそうですね。